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東海教育研究所発行の雑誌『望星』

12月号では、同社から7月に出版された『中洞式山地酪農の教科書』の出版記念対談の原稿を担当させていただきました。

著者である中洞正さんは、山地酪農といって、山の中でのびのびと牛たちを飼いながら、そのお乳を分けていただくという観点から、乳業を営んでいる方。

対談相手の木村秋則さん「奇跡のリンゴ」で有名な自然栽培のパイオニア

お二人の共通点は、牛や果実や植物がいやがることはしない

その上で、そのお乳や果実を有難くいただくというベースがあることだなと感じました。

また、「牛が歩き回り、草をはみ、糞をすることで山が元氣になり、山が元氣になると海がきれいになり、珊瑚も元氣になる」というお話も印象的でした。

けれど、農協や行政が絡むと、そんな真っ当なことすらできなくなる。

聴いていて胸が痛くなるほどの迫害を受けながら、それでもそれでも続けてきた山地酪農や自然栽培。

その後継者も育っており、対談会場となった東京農業大学にも、たくさんの志ある若い方々がいらっしゃっていることに、希望を感じました。

私自身も、牛や鶏や植物たちが気持ちよく育てられ、その恵みに敬意を払いながら商品として送り出しているところから購入したい、とも。

もう戦後でもバブル期でもありません。

飢餓感や欲に任せた食えや飲めやの大量生産大量消費は、そろそろもういいのではないか。

そんなことも、感じています。

 

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